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2006.09.18

『国宝 風神雷神図屏風』

17日に東京の丸の内にある出光美術館に
『国宝 風神雷神図屏風 ―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造―』を見に行ってきました。
風神雷神図は国宝にも指定されていて美術の教科書などにも載っているはずなのでご存知の方も多いと思います。
オリジナルの国宝・風神雷神図の作者は江戸初期の絵師・俵屋宗達という人です。
この作品のほかにも数多くの国宝、重要文化財になる作品を残しています。
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俵屋宗達作風神雷神図

オリジナルの風神雷神図が描かれてから70~80年後、俵屋宗達の画風を慕い自分の画風に取り入れた尾形光琳によって風神雷神図の模作がつくられます。
art060917_02.jpg
尾形光琳作風神雷神図

そしてそこからさらに一世紀ほどを経た幕末に尾形光琳の画風を慕い自分の画風に取り入れた酒井抱一が、尾形光琳が模写した風神雷神図から模作をつくりました。
art060917_03.jpg
酒井抱一作風神雷神図

壮大な時間の流れの中で師弟関係の無い3人の絵師が同じ絵を輪廻転生のようにして描いたこれら三つの作品を「三つの風神雷神図」といいます。
この三つの風神雷神図を一堂に展示するのは実に六十六年ぶりだそうです。

やはり俵屋宗達が描いたオリジナルの風神雷神図が風格と迫力があって一番良いです。
次に良いのは尾形光琳の作品です。かなり忠実に模写しています。
最後は酒井抱一の作品です。俵屋宗達、尾形光琳のものと比べてかなりアバウトで勢いもありません。(彼は俵屋宗達が描いたオリジナルの風神雷神図の存在自体知りません)
これは模写する対象を目の前にして描いていないからです。おそらく簡単なスケッチをして別の場所で描いたもののようです。
尾形光琳と酒井抱一が俵屋宗達より劣っているかというと、そうではありません。
尾形光琳は俵屋宗達の風神雷神図に対する回答として紅白梅図屏風(国宝)を描き、
酒井抱一は尾形光琳の風神雷神図に対する回答として夏秋草図(重要文化財)なんと尾形光琳の風神雷神図の裏に残しています。

今回の展覧会はこの三つの風神雷神図の違いをパネルを使って親切丁寧に説明しています。始めて見る人にもとてもわかりやすく興味深い展示会だと思います。

風神雷神図の他には俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の別の草花などの絵も展示してあるのでかなり満足のいくものです。

会期は10月1日でとあとわずかなので、興味がある方はお早めに。



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